AJB Co.と三菱UFJ信託銀行のWASTE 2 BEERが販売開始

Dprime Lab WASTE 2 BEER ビール関連ニュース

三菱UFJ信託銀行株式会社のプロジェクト「Dprime Lab」第1弾の「WASTE 2 BEER」が、2022年10月14日から販売開始されました。Dprime Labは、個人ユーザーのデータ提供によって企業と社会課題解決に資する商品を共創するプロジェクトです。WASTE 2 BEERは、AJB Co.との共創によるもので、4種類の廃棄予定食材を使ったビールとなっています。

スポンサーリンク

WASTE 2 BEERとは?

WASTE 2 BEERとは、Dprimeのデータをもとに、4種類の廃棄予定食材を使ったビールです。

生活者の味覚や嗜好に合わせた商品開発をしたいと考えるDprimeと、フィードバックからおいしいビールを造りつつ食品廃棄などのフードロスの認識を広めたいと考えるAJB Co.の思いによってスタートしました。「クラフトビールへの嗜好度」「好きなお酒の味とライフスタイル」「フードロスへの関心度」といったデータなどを活用し、個人ユーザーに最適化された味を目指して開発されたビールです。

AJB Co.と三菱UFJ信託銀行の共創!データと廃棄予定作物で創るビールとは?
三菱UFJ信託銀行株式会社は、個人ユーザーのデータ提供によって企業と社会課題解決に資する商品を共創するプロジェクト「Dprime Lab」を、2022年4月6日(水)から開始します。 その第1弾は、AJB Co.との「あなたのデータと廃棄予...

WASTE 2 BEERの4種のビール

WASTE 2 BEERでは、4種類の廃棄予定食材を使った4種類のビールが造られました。それぞれ紹介していきます。

グレープフルーツジュースを使ったFRUITED SOUR「花」

FRUITED SOUR「花」

WASTE 2 BEERのFRUITED SOUR「」は、廃棄予定のグレープフルーツジュースを使った酸味が特徴的なビールです。純国産果物農園「緑の里りょうくん」で廃棄予定となっていたグレープフルーツジュース250キログラムを使用しています。

サワーというだけあって、甘味と苦味はほとんど感じられず、フルーティーな酸味が強く感じられます。口の中が引き締まるさわやかな味わいです。

健康やビューティーに関心のある20~30代の女性をはじめ、学生や新社会人といった若年層からの人気が集まりました。

グレープフルーツの皮を使ったKOLSCH「輝」

KOLSCH「輝」

WASTE 2 BEERのKOLSCH「」は、廃棄予定のグレープフルーツの皮を使ったビールです。こちらも、「緑の里りょうくん」で廃棄予定となっていたグレープフルーツの皮60キログラムを使用しています。

ケルシュスタイルにしては少し苦味が強くなっていて、飲んだ後にはグレープフルーツのフレーバーがほのかに感じられます。後味に少し苦味が残りますが、全体的にバランスのとれたおいしいビールに仕上がっています。

仕事もプライベートも充実し、アクティブに生きるミドルエイジ層からの支持が多いビールです。

カカオハスクを使ったIMPERIAL STOUT「我」

IMPERIAL STOUT「我」

WASTE 2 BEERのIMPERIAL STOUT「」は、ダンデライオン・チョコレートで廃棄予定となっていたカカオハスク50キログラムを使用したビールです。

アルコール度数9.5%のインペリアルスタウトだけあって、どっしりした味わい。ハイアルコールとのバランスをとっている強い甘味と、カカオのフレーバーがマッチしています。

こだわりの強い男性層や、パワフルに働きつつ自身の健康管理にも気を抜かない40~50代の会社役員や経営者にも好評でした。

パイナップルジュースを使用したIPA「実」

IPA「実」

WASTE 2 BEERのIPA「」は、沖縄県の農家で廃棄予定だったパイナップルを250キログラムのジュースにして活用したビールです。

口に含むとどっしりとした甘味とアルコールを感じ、とろみのあるような口当たりが特徴的。IPAにしては苦味はそこまで強くありませんが、しっかりと飲みごたえのある味わいに仕上がっています。

性別を問わず、さまざまな生活スタイルを謳歌する40~50代から幅広く人気を集めたビールです。

WASTE 2 BEERの3つの成果

WASTE 2 BEERのプロジェクトにおいては、3つの成果がアンケート結果からわかりました。

クラフトビールの購入意向度が上昇

WASTE 2 BEERのプロジェクトでは、普段クラフトビールを飲まない人たちも参加。結果、参画者の85%が、自身のデータを参考にクラフトビールが造られたという体験を通して、クラフトビールへの興味関心や購入意向度が上昇したと回答しています。

フードロスへの関心が高まった

WASTE 2 BEERのプロジェクトへの参画によって、参画者の93%が、廃棄予定食材を使った商品に対しての興味や関心が向上したと回答しました。また、フードロス防止商品を積極的に選択したいと考える参画者も、試飲前と試飲後を比較して26%増加しています。

廃棄予定食材650キログラムをアップサイクルできた

WASTE 2 BEERのプロジェクトでは、純国産果物農園「緑の里りょうくん」で廃棄予定となっていたグレープフルーツジュース250キログラムとグレープフルーツの皮60キログラム、ダンデライオン・チョコレートで廃棄予定となっていたカカオハスク50キログラム、沖縄県の農家で廃棄予定だったパイナップル250キログラムを含む、650キログラムの廃棄予定食材を活用できました。

WASTE 2 BEERの購入方法

WASTE 2 BEERは、AJB Co.のオンラインショップや横浜にあるAJB Co.のタップルーム里武士 馬車道で販売しています。

Attention Required! | Cloudflare
投稿者プロフィール

ビールライター。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。日本ビアジャーナリスト協会主催のビアジャーナリストアカデミー講師も勤める。著書『教養としてのビール』(サイエンス・アイ新書)など。

執筆・監修・出演など、お仕事のご依頼はお問い合わせフォームからご連絡ください。

著者:富江 弘幸
ビール関連ニュース
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました