醸造系クラフトドリンク「正気のサタン」?ヤッホーの低アルドリンク

正気のサタン ビール関連ニュース

ヤッホーブルーイングは、アルコール度数0.7%の炭酸飲料「正気のサタン」を発売します。

正気のサタン」は、クラフトビールと同じ製法・原材料を採用したアルコール度数0.7%の炭酸飲料で、IPAの味わいを追求した「醸造系クラフトドリンク」です。「インターナショナル・ビアカップ2021」で金賞とカテゴリーチャンピオンを受賞しています。

樽製品は2022年7月27日(水)からヤッホーブルーイングの公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店で先行開栓、缶製品は8月2日(火)から東京都内のセブン-イレブン約2,800店舗(2022年6月末現在)限定で先行発売します。公式通販サイト「よなよなの里」では9月上旬以降に販売予定です。

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「正気のサタン」とは?

正気のサタン」は、「酔わずに心を満たす」をコンセプトに「クラフトビールらしい満足感のある低アル」を開発方針として造られた「醸造系クラフトドリンク」です。

「正気のサタン」が提案する理想提示型ノンアル系

正気のサタン

ヤッホーブルーイングが「ワーキング家事プレイヤー」と名付けた子供を持つ30〜40代男女をターゲットに、食事・お酒の幸福感と少し先の未来(食後・翌日)の充実感を、両立させるために開発。ノンアル系の「課題解決型」のイメージから 「理想像提示型」への転換を図ったドリンクです。

そこで、「正気のサタン」は原材料や製法の工夫で香味をビールに近づけようとしています。一般的なビールテイスト飲料は、ビール醸造のような発酵をせずに、原材料や製法の工夫で香味をビールに近づけたものです。ビールからアルコールを除去する製法の低アルコール飲料もありますが、「正気のサタン」はアルコール度数を抑えながらも、通常のクラフトビールと同じ醸造方法で造られています。

正気のサタン」はIPAの味わいを目指して造られており、シトラスやトロピカルフルーツを思わせるフレーバーで、ジューシーな味わいが特徴です。

「正気のサタン」のネーミング

正気のサタン

正気のサタン」とは、酔わずにおいしく飲めるアルコール度数0.7%という点を表したネーミング。

「正気」は、アルコール度数0.7%で飲んでも正常な判断ができる状態を表し、「サタン」はそのおいしさから「悪魔的」「やみつき」といったイメージを表現しています。

「正気のサタン」製造のこだわりとは?

正気のサタン

正気のサタン」はIPAの味わいを追求した「醸造系クラフトドリンク」。製造には主に3つのこだわりがあります。

製造のこだわり1:ビールらしい香りをいかに出すか

通常のクラフトビールと同じ製法でアルコール生成を抑えるのは至難の技。アルコール生成を抑えつつビールらしい香りを出すために、使用する原材料の選定と実験に半年もの時間をかけています。その半年間の実験は約100通り。酵母にはヤッホーブルーイングのビールでも使用している、「ベルジャンアードネス酵母」を採用しました。

製造のこだわり2:「インドの青鬼」などのホップブレンド技術を応用

正気のサタン」のシトラスやトロピカルフルーツを思わせるフレッシュな香りを出すために、「インドの青鬼」や「軽井沢ビール クラフトザウルス」などの開発で培ったホップのブレンド技術を応用しています。華やかな香りをつけるドライホップの工程では、「インドの青鬼」の約2倍のホップ を使用しました。

製造のこだわり3:「水っぽさ」「麦汁感」の課題を解決

ノンアルコールビールや低アルコールビールなどの味わいは、「水っぽさ」や「麦汁感」が課題でもありました。そこで、小麦やオーツ麦を使用することで、水っぽくならずなめらかな味わいを実現しています。また、使用する麦芽量や製造中の温度管理で発酵を厳密に管理し、甘味の強い「麦汁感」を払拭しています。

「正気のサタン」は東京都内のセブン-イレブンで先行限定発売

正気のサタン」は、2022年7月27日(水)から公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」 全店で先行開栓しています。また、缶製品は8月2日(火)から東京都内のセブン-イレブン約2,800店舗(2022年6月末現在)限定で先行発売、公式通販サイト「よなよなの里」では9月上旬以降に販売予定となっています。

正気のサタン

正気のサタン
アルコール度数:0.7%
原材料:麦芽、乳糖、小麦、ホップ、オーツ麦、食塩/酸味料、炭酸、(一部に小麦、乳を含む)

投稿者プロフィール

ビールライター。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。日本ビアジャーナリスト協会主催のビアジャーナリストアカデミー講師も勤める。著書『教養としてのビール』(サイエンス・アイ新書)など。

執筆・監修・出演など、お仕事のご依頼はお問い合わせフォームからご連絡ください。

著者:富江 弘幸
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