セゾンはどんなビール?代表的な銘柄を紹介

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セゾン

セゾン【せぞん】

  1. ベルギー南部のワロン地方で、夏の農作業時に渇いた喉を潤すために造られていたビール。
  2. 軽いボディでホップの苦味がきいているものが多いが、醸造所ごとに味わいはかなり異なる。
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セゾンの発祥はベルギー南部のワロン地方

セゾンとは、もともとベルギー南部のワロン地方で造られていたビールです。ワロン地方の農家たちが、夏の農作業中に喉を潤すために飲んでいたもの。ビール自体は、冬の農閑期に仕込んでいました。

喉の渇きを癒すという目的があったため、比較的軽い飲み口のものが多いということが特徴のひとつです。また、冬に醸造して夏まで保存しておく必要があり、殺菌作用の強いホップをドライホッピングなどで加えていたとも言われています。

なお、セゾン(Saison)という名前はフランス語で季節という意味があり(英語ではseason)、冬にだけ醸造するということから付けられたものです。

セゾンの味わい

セゾンは比較的軽い飲み口のものが多いと書きましたが、実はブルワリーごとに味わいが異なり、セゾンといえばこんな味という定義はしにくいスタイルでもあります。昔は各農家で造られていたということもあり、それぞれの家での味というものが造られていたのかもしれません。

ただ、共通して言えるような味わいとしては、ベルギービールに特徴的なスパイシーさや、ドライな後味が挙げられるでしょう。ホップ由来の柑橘系アロマも加えられるかもしれません。

現在では、軽いボディのセゾンが多いとはいえ、アルコール度数が高めの8%前後のセゾンも造られています。

セゾンの代表的銘柄3種類を紹介

では、セゾンの代表的銘柄を、3種類紹介します。どれもブルワリーの特徴をよく表しているセゾンで、ブルワリーの特徴を知るという意味でもセゾンを飲んでみてもいいかもしれません。

セゾン デュポン(Saison Dupont)

セゾン・デュポン

ベルギーの代表的セゾンといえばセゾン デュポン。1850年からベルギー・ワロン地方のエノー州でビールを造り続けているデュポン醸造所の主力商品でもあります。

セゾン デュポンは伝統的な製法で造り続けられていると言われ、ホップの苦味と香り、酵母由来のスパイシーさなどがバランス良くまとまった味わいになっています。

ベルギービール セゾン デュポン 330ml
Saison Dupont(セゾン デュポン)

セゾン ドゥ ジャポン

常陸野ネストビールが造る日本的セゾン。清酒酵母とビール酵母の2種類を使用した二段階発酵で、ベルギー発祥のセゾンを和の雰囲気が出るビールに仕上げています。

原材料には、米麹と柚子も使用しており、それぞれの特徴も感じられるビール。比較的強い酸味とそれを支える甘味があります。

Indian Summer Saison

志賀高原ビールのセゾン。インディアンサマーとは晩秋の時期に続く晴天のことで、夏に飲むセゾンがその時期まで持つようにとホップを多く使って仕上げています。

ドライな後味ですが、ホップのほどよい苦味が余韻として残ります。アルコール度数は7.0%と少々高め。

コンビニで買えるセゾンも

僕ビール君ビール

他には、コンビニで買えるセゾンもあります。例えば、ヤッホーブルーイングが造っているローソン限定の僕ビール君ビール。コンビニなどではセゾンはあまり見かけませんが、僕ビール君ビールはローソンに行けば購入できるので、最も入手しやすいセゾンと言えるかもしれません。

紹介したものも含め、セゾンはどれもブルワリーの特徴が出ているもの。その起源は農作業中の止渇飲料としてのものでしたが、現在では、世界中のブルワリーがセゾンを造っています。

投稿者プロフィール

法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビアライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。著書『教養としてのビール』(サイエンス・アイ新書)など。

著者:富江 弘幸
ビール用語事典
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