あいぴーえー【IPA】
- IPAとはインディアペールエール(India Pale Ale)の頭文字を取ったもの
- ホップを大量に入れることによる、強烈な苦味と香りが特徴。アメリカンIPAやイングリッシュIPA、セッションIPA、ヘイジーIPA、ブリュットIPAなどがある
IPAの発祥は大航海時代
IPAの発祥には諸説ありますが、大航海時代のイギリスが植民地としていたインドにビールを船で輸送するためにホップを大量に入れたという話がよく聞かれます。
当時、イギリスからインドへ船で輸送する場合は、イギリスからアフリカ大陸を南下し、喜望峰をまわって北上、そしてインドへというルートでした。その場合、赤道を2回通ることになり、高温になることでビールが傷んでしまいます。
ビールが傷まないように、防腐効果のあるホップを大量に入れたのですが、ビールの苦味はホップ由来であるため、インドへ送るビールは強烈な苦味になりました。
他にも、もともとイギリスにあった苦味の強いビールがインドへ輸送するビールに選ばれたという説もあります。
それらのベースとなっているのがペールエールというスタイルのビールで、インドへ輸送したペールエールということで、インディアペールエールと呼ばれるようになったのです。
IPAの味わいの特徴は強烈な苦味と香り
そういった由来もあり、現在IPAと呼ばれているビールはホップを大量に使用し、強い香りと苦味が特徴となっています。
もともとはイギリスが発祥ですが、現在ではアメリカで生まれた品種のホップを使用したアメリカンスタイルIPAが人気です。アメリカンホップの特徴である、柑橘系の香りが特徴。
また、IPAから派生した、ダブルIPA(インペリアルIPA)、ヘイジーIPA、ブリュットIPAなどもあります。
IPAの代表的銘柄2種類を紹介
最後に、IPAの代表的銘柄を2種類紹介しましょう。比較的入手しやすい銘柄を選んでみましたが、世の中にはさまざまな種類のIPAがありますので、ぜひ試してみてください。IPAから派生したヘイジーIPAなどはまた別の項目で紹介します。
パンクIPA
2007年にスコットランドで創業したブリュードッグ。そのフラッグシップビールであるパンクIPAは、グレープフルーツのような香りが特徴。口に含むと、麦芽の甘味も感じながら、グレープフルーツやオレンジの白い皮を思わせる苦味が現れます。
インドの青鬼
よなよなエールで知られるヤッホーブルーイングが造るインドの青鬼。しっかりとした苦味と7%のアルコール度数を麦芽の甘味がうまくバランスを取っています。ローソンをはじめとしたコンビニでも気軽に買えるIPA。
IPAのまとめ
IPAとはインディアペールエール(India Pale Ale)のことで、ホップを大量に入れたことによる強い香りと苦味が特徴です。最近ではスーパーやコンビニなどでも入手しやすくなってきているので、さまざまなIPAを飲み比べて好みの銘柄を見つけてみてください。