三菱UFJ信託銀行株式会社は、個人ユーザーのデータ提供によって企業と社会課題解決に資する商品を共創するプロジェクト「Dprime Lab」を、2022年4月6日(水)から開始します。
その第1弾は、AJB Co.との「あなたのデータと廃棄予定作物で創る新感覚クラフトビール」である「WASTE 2 BEER」の開発。「Dprime」を通じて個人ユーザーから提供される多様なデータをもとに味の調整を行い、4種類のビールを開発するだけでなく、廃棄予定作物の活用を通じて、フードロス削減にも取り組みます。
三菱UFJ信託銀行の「Dprime」とは?
三菱UFJ信託銀行の「Dprime」とは、パーソナルデータを管理・運用する情報銀行サービスです。そこから生まれたプロジェクトが「Dprime Lab」。「Dprimeアプリ」を利用している個人ユーザーと企業が、社会課題解決に向けた商品・サービスをともに創るプロジェクトです。
個人ユーザーは、データを提供することでプロジェクトに参画し、自身のデータから商品が生まれる体験ができます。企業は、当該プロジェクトを通して、ユーザー視点での商品・サービスを生み出せるだけでなく、その商品・サービスが持つ社会的な意味・想いをユーザーと共有することが可能です。
AJB Co.とともにデータと廃棄予定作物で創る新感覚クラフトビール
そのプロジェクトの第1弾は、AJB Co.との「あなたのデータと廃棄予定作物で創る新感覚クラフトビール」である「」開発。このプロジェクトに参加するには、Dprimeアプリをダウンロードして、自分のデータを登録し、AJB Co.のオファーに応諾します。
アプリは下記からダウンロードできます。
なお、このプロジェクトの流れは下記のとおりです。
- Dprimeでプロジェクト参加者募集開始(4月)
- 「あなたのデータ」× 「廃棄食材」でつくるビールのパイロット版作成(6月予定)
※プロジェクト参加者の中から抽選で600名に配送し、実際に4種のビールを飲み比べ - 完成披露イベント(8月予定)
- 販売開始(8月以降予定)
販売開始された「WASTE 2 BEER」の詳細については、下記の記事をご覧ください。

三菱UFJ信託銀行株式会社 Dprime担当 中田優心のコメント
個人の嗜好や属性も然り、Dprimeに集まるデータには、さまざまな個性があります。その皆さんの味覚や好みに寄り添った商品作りがしたいと、「Dprime Lab」というプロジェクトを立ち上げました。そういった商品開発に情熱を注がれていたのが、今回のパートナーであるAJBさんです。多様なユーザーデータをもとに、レシピを調整していくなど、今までにないクラフトビールが造れるのではないかと考えています。ビールが好きな方も、苦手意識がある方もご参加いただきながら、ご自身に合う一杯を、この機会に見つけていただけたら嬉しいです。
一般社団法人530(ゴミゼロ) 廃棄予定食材リサーチ担当 中村元気のコメント
ビールを美味しく飲むだけでは、フードロスに対する根本的な解決には至らないかもしれません。まずは、今回のプロジェクトや開発過程について、多くの方々に知ってもらうこと。私たちが意図するところは、そこにあります。自分自身の暮らしや仕事の在り方、今後について見つめ直すことで、問題解決につながる機会や可能性が生まれます。アップサイクルされたクラフトビールを美味しくいただきながら、皆さんの生活の中に小さなアクションを起こしていく、そういったきっかけのひとつになれたらいいなと思っています。
AJB Co. 創業者 開発担当 トーマス リヴシーのコメント
クラフトビールには、造る側と飲む側が同じ商品を媒体にして、「この味はどうだ」とか、「どのように造られている」だとか、あらゆる情報をシェアするコミュニティが自然と形成されていく面白さを持ち合わせています。「Dprime Lab」では、商品開発の過程を楽しみながら、参画いただく方々とやり取りを交えることができる新しい試みだと思います。環境問題に配慮した美味しいビールを造り上げるプロセス、その上で生まれるコミュニティを一緒に盛り上げていきたいですね。ぜひたくさんの方にご参加いただけたら、私たちも嬉しいです。
AJB Co.の新しいチャレンジ
2014年1月に野沢温泉で創業したAJB Co.は、2022年4月には横浜・馬車道にクラフトビール醸造所・蒸留所・飲食店を統合した新拠点「里武士・馬車道」を開業。ここでさらに実験的なレシピ開発やクリエイティブなビール造りを行うのに加えて、今回のプロジェクトはAJB Co.にとっての新しいチャレンジといえるかもしれません。

