横浜ビールは、横浜市中区住吉町に醸造所を構えるブルワリー。
1994年から日本地ビール事業研究所株式会社としてスタートしており、実際に醸造を開始したのは1999年。「ビールと食であなたと私にワクワクを!!」というコンセプトで、ビールを醸造しています。
なお、横浜ビールは2019年にブランドリニューアルし、ラベルデザインを一新しています。
横浜ビールのビールラインナップ
横浜ビールが、レギュラービールとして通年で醸造・販売しているのは以下の8種類です。
- ピルスナー
- アルト
- ヴァイツェン
- ペールエール
- 横浜ラガー
- 道志の湧水仕込
- 横浜ウィート
- ハマクロ
そのほか、シーズナルビールとして以下のようなビールも醸造・販売しています。
- 苺ウィート
- オレンジペールエール
- ドラゴンフルーツエール
- 柚子ヴァイツェン
- 綱島桃エール
- 横濱元町カカオビール
- 野毛ビール
横浜ビールが買える場所
横浜ビールのビールは、横浜ラガーが缶で発売されて以来、入手しやすくなってきました。横浜ビールの直営店「驛の食卓」や「驛カフェ」はもちろん、オンラインショップやAmazonでも購入できます。
横浜ビールの味わいの特徴は炭酸のやさしさ
では、横浜ビールのそれぞれのビールについて、紹介していきます。
個別のビールの味わいを紹介する前にお伝えしておきたいのは、横浜ビールは全体的に柔らかいカーボネーションが特徴だということ。カーボネーションとは、ビールなどの液体に炭酸ガス(二酸化炭素)を溶解させることです。
簡単に言うと、横浜ビールは全体的に炭酸の刺激がやさしいということですね。決して炭酸が弱いということではないのですが(数値を調べたわけではないのでもしかしたら弱いかもしれませんが)、口当たりがまろやかな印象があります。
全体的にはそんな特徴があるということを知っていただいた上で、横浜ビールのビールを紹介していきましょう。
横浜ビールのレギュラービール
しっかりしたモルト感のあるピルスナー
横浜ビールのピルスナーはボヘミアンスタイル。簡単にいうと、ピルスナーの発祥であるチェコのスタイルです。ドイツのジャーマンスタイルピルスナーと比べて、麦芽の旨味がしっかり味わえるのが特徴。

横浜ビールのピルスナーもしっかり麦芽の旨味が感じられます。香りもモルト感が出てますね。甘味は控えめで、最後までじんわり続く苦味も特徴。ビールコンペティションの受賞歴も多数あります。
少しずつゆっくり飲みたいアルト
アルトは、ドイツ・デュッセルドルフ発祥のビアスタイル。ラベルにもDUSSELDORFと書いてありますね。
見てわかるとおり、ローストした麦芽を使用していて、軽いロースト感とカラメルっぽい甘味の組み合わせが絶妙なのです。苦味はさほどありません。横浜ビールの中でも特に、少しずつゆっくりと飲みたいビール。
口当たりのよさと適度な苦味が魅力のペールエール
横浜ビールのペールエールはもう見た目からうまそうなんですが、実際に飲んでもうまい。カーボネーションは意外と弱めで、やさしい口当たり。すごくスムースです。
そこにじんわりとホップの苦味が感じられて、飲み終わった後でも少し余韻として残っています。思ったよりもしっかりしている苦味でしたが、すごくいいバランス。
柑橘フレーバーが印象的な横浜ラガー
横浜ビールのラインナップの中で最も好きなのが横浜ラガー。昔から横浜ラガーの柑橘感あるアロマが好きで、横浜ビールといえば横浜ラガーというくらい飲んでいましたね。
ですが、ここ最近はあまり飲んでおらず、2021年4月に久しぶりに飲んでみたのです。
#横浜ビール のラインナップの中で一番好きなのが #横浜ラガー 。
おいしいビールを飲んで、新年度も頑張りまっする。#今日のビール pic.twitter.com/En5SKr6Hze
— 富江弘幸|ビールライター・編集者 (@hiroyukitomie) April 1, 2021
このときに飲んでみて、「あ、炭酸がやさしい」と思ったのです。以前はそういった感じはあまりなかったのですが、気づかなかっただけでしょうか。
ちなみに、横浜ラガーのスタイルはIPL(インディアペールラガー)。昔もIPLというスタイルで売り出していたのかどうかは定かではありません。IBUは45もあるので、なかなか苦味は強く感じるはずですが、全体的に甘味と酸味とのバランスも取れているからか、そこまで極端ではないですね。
ちなみにちなみに、横浜ラガーは2020年12月22日から缶でも販売しています。缶でもカーボネーションはやさしかったですね。
ただし、全国で購入できるわけではなく、神奈川と東京くらいでしょうか。徐々に販売エリアを広げてきているので、いつか気軽に近くのコンビニで横浜ラガーの缶を購入できるかもしれません。
なお、Amazonでも横浜ラガーの缶を購入できるので、待ちきれない方は以下からどうぞ。
すっきりした味わいの道志の湧水仕込
レギュラービールの中で道志の湧水仕込だけラベルデザインが違います。横浜市の水源はいくつかあり、そのひとつが山梨県道志村。きれいな水を使っている感じがラベルに表されていますね。
その湧水を使ってケルシュスタイルに仕上げたのがこのビールです。
ふわりと感じるフルーティーな香り。全体的にすっきりした味わいですが、麦芽の旨味も感じられます。軽い苦味が余韻として残って、また次の一口が飲みたくなる感じ。いいですね。
瀬谷の小麦を使った横浜ウィート
横浜ウィートは、2021年7月5日から販売を開始した缶ビール。横浜市周辺のファミリーマートを皮切りに、徐々に販売店舗を増やしてきています。
とはいいながらこのビール、実は2016年から販売していた瀬谷の小麦ビールが缶商品としてリニューアルしたものです。
瀬谷の小麦ビールの名前のとおり、横浜ウィートも横浜市瀬谷区で育った小麦を原料として使っています。生産者は瀬谷の小麦ビールのラベルにも載っている岩﨑農園の岩﨑良一さん。
横浜ビールと岩﨑さんがともにどのような思いで横浜ウィートに関わっているかは、横浜ビールのnoteからどうぞ。

横浜ウィートのスタイルはベルジャンホワイトですが、オレンジピールやコリアンダーを使っていないので、それらのフレーバーは感じられません。その代わり、小麦のまろやかさと軽い酸味が味わえます。
IPAと黒のいいとこどり!のハマクロ
ハマクロは、横浜ラガーと横浜ウィートに続く横浜ビールの缶ビール第3弾。2022年3月から発売されています。
スタイルはセッションブラックIPA。黒ビールっぽくない柑橘系の香りと、その奥にローストの香りも感じられます。アルコール度数4.5%というのもありますが、柑橘っぽいフレーバーとロースト感が絶妙に作用しているのが軽快に飲める要因かなと思います。
黒ビールだけど黒ビールっぽくない、おもしろいビールですね。

横浜ビールのシーズナルビール
横浜ビールは、レギュラービールとは別に期間限定のシーズナルビールも醸造しています。毎年同じ名称・味わいとは限らないのでご了承ください。
横濱元町カカオビール
横浜ビールが横浜・元町にある老舗レストラン霧笛楼とコラボして醸造している横濱元町カカオビール。上記写真は2019年に飲んだときのもので(発売は2018年)、名称は横濱元町クリオロエールとなっています。毎年12月上旬発売です。
ビールのスタイルとしては、ロブストポーターチョコレートエール。クリオロ種というカカオの希少品種を原材料として使用し、カカオのフレーバーが感じられるポーターに仕上げています。
甘味はさほど強くないので、ビターチョコレートのような味わいでしょうか。飲んだ後には、ホップとローストの苦味がほんのり感じられます。
横浜ビールを購入するには
横浜ビールの購入は、横浜ビールの通販サイトまたはAmazonで。
