サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ」を主力として、「天然水100%仕込」と「神泡」にこだわったビール造りをしています。
この記事では、サントリーのビール事業の歴史と主なビール商品について紹介します。
サントリーのビール事業の歴史
1899年創業の鳥井商店から始まったサントリー。当初はワインやウイスキーを主力商品として扱っていました。1928年にはビール事業を開始するものの、1934年には売却。1963年に再度ビール事業に参入し、社名を当時の壽屋からサントリーに変更しました。
1967年には「サントリービール〈純生〉」を発売し、1982年には「サントリー生ビール」に名称変更。1986年には、「モルツ」を発売する一方で、「カールスバーグ」のライセンス生産も開始しています。そして、1989年に「モルツ スーパープレミアム」を発売し、これが現在の「ザ・プレミアム・モルツ」になります。
「ザ・プレミアム・モルツ」として生まれ変わったのは2003年。以降、「ザ・プレミアム・モルツ」はサントリーの主力商品となりました。「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」を2015年に発売するなど、「ザ・プレミアム・モルツ」の関連商品を数多く販売するようになっていきます。
また、2005年にはサントリーの国産ビール・発泡酒全商品を「天然水100%仕込」に。現在のコーポレートメッセージである「水と生きる」にもつながっています。さらに、2018年には神泡プロモーションを開始。
2023年は、「ザ・プレミアム・モルツ」と「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール」をリニューアルし、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」の缶商品を発売するなど、時代に合わせた動きが見られるようになっています。
ザ・プレミアム・モルツ
2023年2月28日(火)にリニューアルしたザ・プレミアム・モルツ。サントリーといえばプレモルというくらいのフラッグシップ商品です。2023年で発売から20年経ち、時代に合わせた「しなやかな上質感」を目指した新しいザ・プレミアム・モルツになりました。
新旧プレモルの味わいを比べてみると、新しいザ・プレミアム・モルツのほうが味わいとしては丸くなっている感じがあります。例えば、苦味はリニューアル前のザ・プレミアム・モルツのほうが強く感じました。味わい全体がまろやかさを帯びている印象です。
ザ・プレミアム・モルツ
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%

ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール
ザ・プレミアム・モルツと同様、2023年2月28日(火)にリニューアルしたザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール。よりフルーティーな香りと軽やかな余韻が感じられる味わいになっています。
ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:6%
ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉
ザ・プレミアム・モルツシリーズのプレミアムな黒ビール、ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉。ダブルデコクションでまろやかな味わいとロースト感を楽しめます。
ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%
ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム
2015年から発売していたザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームの缶商品を、2023年3月28日から発売。効率や生産性だけでなく醸造家が最高の味を追い求めて造られた「醸造家の夢」のビールです。
ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%
サントリー生ビール
サントリー生ビールは、飲み始めから飲み終わりまでおいしいビールを目指し、厳選された 麦芽に加え、コーングリッツを一部使用したほか、手間ひまかけたトリプルデコクション製法を採用したビール。ザ・プレミアム・モルツとは違ったすっきり感がありつつ、甘味と旨味がしっかり感じられます。
サントリー生ビール
原材料:麦芽、ホップ、コーン、糖類
アルコール度数:5%

パーフェクトサントリービール
パーフェクトサントリービールは糖質ゼロのビール。糖質ゼロなので当たり前といえば当たり前かもしれませんが、全体的にすっきりした口当たりです。甘味はほぼないものの、麦っぽさはしっかりあります。全体的には苦味が立っている感じがあり、じんわりとした苦味の余韻が残るのが特徴。
パーフェクトサントリービール
原材料:麦芽、ホップ、糖類
アルコール度数:5.5%
TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈I.P.A.〉
2023年のTOKYO CRAFT(東京クラフト)〈I.P.A.〉は、しっかりとした苦味が特徴の正統派IPAといった感じのビール。香りはそんなに強くはなくライトな感じもあるのですが、飲んでみたら苦味がガツンときます。ガツンとくる分だけ甘味でバランスをとっているので、苦すぎるということはありません(もちろん強い苦味ではあるので、苦味が得意ではない人には厳しいかも)。

TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈I.P.A.〉
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:7%
ビアボール
ビアボールは、炭酸水で割って楽しむビールです。アルコール度数16%のハイアルコールビールと、氷、炭酸水を使って自由に好みの味わいを作ることができます。サントリーのおすすめは4%。一般的なビールよりも氷がある分すっきり感じられます。2%にするとよりライトになり、ハイボールっぽい味わいも。一方、16%のロックで飲むとガツンとくるんですが、ちびちび飲むには最高の味わい。
ビアボール
原材料:麦芽、ホップ、糖類
アルコール度数:16%
