2023年も「一番搾りとれたてホップ生ビール」の季節がやってまいりました。気づいたら毎年飲んでいるのですが、ブログに書いたのは2021年だけのようで。
「一番搾りとれたてホップ生ビール」はとてもおいしいのですが、このビールに入れ込んでいるのは理由がありまして。このホップの産地である岩手県遠野市のお仕事に少し関わっているということと、やはりとれたてだからこその魅力があるということです。
ホップがとれたてだと何がいいのか。「とれたて」という言葉自体がそそるような言葉なので、それだけでついつい購入してしまいそうですが、ホップがとれたてだと香りが違うのです。
簡単に言うと、一般的なビールに使われているホップは、収穫後に乾燥させて扱いやすいペレット状にします。そうすると、乾燥させるときに熱でフレッシュな香りが飛んでしまうんですね。それでも残る香りはあるんですが、フレッシュな香りはなくなってしまう。
でも、とれたての状態(実際にはとれたてのホップを急速冷凍させたもの)でビール醸造にホップを使うと、フレッシュな香りをビールにつけることができるのです。
一般的なビールと、とれたてホップのようなフレッシュホップビールのどちらがいいというわけではなく、味わいの違いを楽しむのがおもしろい、といえるでしょう。乾燥させたホップは干しぶどう、とれたてホップ(フレッシュホップ)はとれたてのふどう、という違いといえばわかりやすいでしょうか。
さて、2023年のとれたてホップです。2023年はホップの収量があまりよくなかったそうですが、今年の「一番搾りとれたてホップ生ビール」は例年以上にしっかりとした香りだと感じました。体調の変化があったせいかもしれないですけど。
缶を開けた瞬間に広がるさわやかな香りが最高です。じんわりとした苦味が最後に現れて、またさわやかな香りとともに飲みたくなる。本当に最高なビールです。ケース買いして間違いないですよ、ホントに。